こんにちは!よっぱっぴー@150cmOTです!
私は作業療法士という仕事をしています。
ん?作業療法士?何それ?
リハビリ?理学療法士と違うの?
そう思う方もたくさんいると思います!
もくじ
私が作業療法士になったわけ
それは、ある1人の素敵な作業療法士に出会ったから。
出会いは今から16年前。
我が家には、自宅に介護が必要な家族がおり、訪問リハビリで作業療法士からリハビリを受けていました。
その時私は高校生。
人生の進路に悩んでいましたが、その作業療法士に出会い、リハビリの道に進むことを即決しました。
その人は、とても楽しそうに、でもしっかりとした手つきでリハビリをしていきます。
時に私の母親に自宅での様子や困っていることを聞き出し、まるで魔法をかけるように家族の体を動かし心まで動かしていきます。
そんなリハビリのできる作業療法士になりたい!と思ったのがきっかけでした。
作業療法の作業ってなに?
食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わる全ての諸活動を「作業」と呼びます。
セルフケア、家事、仕事、余暇、地域活動などこれらもすべて「作業」ということになります。
そのすべての作業に関わっていきます。
作業療法士ってどんな仕事?

作業療法士とは、病気やケガ、生まれながらに障害がある人が年齢に関係なく、日常生活に支援が必要な人が、社会とのつながりを「作業」を通じて作ることが出来るようになる為のお手伝いをします。
その人なりの、その人らしい人生を「作業」を通じて作っていきます。
作業療法士ってどうやったらなれるの?
作業療法士になるためには、作業療法士国家試験に合格する必要があります。
この国家試験は、受験資格がある人しか受けることができません。
受験資格を得るためには、作業療法士の養成課程がある大学、専門学校で3年以上学び、所定の過程を修了することです。
3年生の学校を選ぶか、4年生の学校を選ぶかによって授業料や授業の時間割など異なってくるので、よく考えて選ぶ必要があります。
3年生と4年生では1年違うので、もちろん4年生の方がカリキュラムはゆったりしていてキャンパスライフを送るには良いかもしれません。
もちろん、3年生の方が1年短いので授業料もその分安く、早く社会人として働くことができます。
作業療法国家試験ってどんなの?

作業療法の国家試験は、基本的に筆記試験のみとなっています。
重度視力障がい者の場合は、筆記試験の実地問題に加えて口述試験および実技試験が行われます。
合格率は例年80%前後を推移し、年々難易度は上がってきているようです。
筆者が受験をした10年前も同じような合格率でした。
<作業療法士国家試験>
一般問題を1問1点(155点満点)、実地問題を1問3点(120点満点)とし、次の全てを満たした者を合格とする。
・総得点 | 165点以上 / 275点 |
・実地問題 | 43点以上 / 120点 |
専門問題と共通問題があり、共通問題は生理学や内科学、整形外科学など幅広い分野の中から出題されるのでしっかりと計画的に勉強する必要があります。
※<第54回理学療法士及び作業療法士国家試験合格者数>

作業療法士国家試験の結果は、今年は過去5年で最低の合格率となったようです。
年々難しくなっている印象を受けます。
作業療法士はどこで働くの?

医療や福祉・介護の現場はもちろん保健・教育・職業領域など社会活動の現場でも作業療法士は活躍しています。
病院や施設、地域、保育園や県庁など幅広い分野で働いています。
ほとんどの卒業生がまずは病院へ就職をし、急性期・回復期・維持期などを経験した後、その経験を元に他分野へ羽ばたいていくという傾向にあります。
特に地域での作業療法士は急性期での経験があるとないとではパフォーマンスに差がでてきます。
もちろん、経験を積むことでパフォーマンスも上がってくるのでどのような選択があっても良いと思います。
作業療法士に求められるものは?
人の人生に寄り添い、一緒に前を向いて歩いていくことのできる「優しさ」「根気」「忍耐力」は必要になると思います。
特に長期実習では2か月の間、課題に取り組みどのような状況であっても耐え抜く必要があります。
それができなければ作業療法士国家試験の受験資格は得られません。
厳しいことを言いましたが、それ程作業療法士とは難しく、大変で、でもやりがいのある仕事なのです。
筆者も作業療法士10年を過ぎましたが、未だに毎日が勉強です。
作業療法士に興味を持ち、たくさんの作業療法士の卵が生まれますように。